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ドーピング

マラソンの1週間前あたりからドーピングを開始する。おそらくどんな精巧な検査でもかいくぐれる万能のドーピングがある。もっともそのドーピングは効く人と効かない人がはっきり分かれるし、あるレベル以上の選手となると、体質に係わらず効果はほとんどないだろう。いや、なに、本なんですけどね。もともとのレベルがとっても低いうえ、割とこう感情面では単純なもので元気が出る本を読むとやる気がむくむくと沸いてくる。なにせ、もともと縁遠かったこの世界(スポーツの世界)に足を踏み入れるきっかけとなったのも、『遥かなるセントラルパーク』という本を読んだからだし、いまだにこの本はここ一番のときのドーピング材として、不動の地位を保っている。このことは割と早くからわかっていて、と、いうより日ごろより活字中毒気味なのでいずれにせよ読む本が手元に無いことはあまり無いのだけど、過去にもいろいろな本から勇気を貰っている。たとえば、'04大島トライアスロン。このとき読んでいたのは『ウォーターシップダウンのウサギたち』だった。'04伊良湖では『獄中記』から『天使と悪魔』、'05珠洲では真打『遥かなるセントラルパーク』だった。'05青島では『真夜中のデッド・リミット』・・・何でも良いんじゃないかと思われる方もいるだろうけど、そうじゃない。'03新島のときの『終戦のローレライ』は最低だった。スイム直後に足が痙攣し、その後2周はずっと痙攣しっぱなし。それでもスイムでは後ろに何人かいたけど、バイク終了時にはしっかり最後尾まで落ちた。ランで盛り返したものの6人しか抜けなかった。ま、すべてを『終戦のローレライ』に押し付けるつもりは無いが、やっぱりかなりの影響はあったんじゃないかなと思っている。それ以来、レースの前に読む本はある程度選ぶようになった。間違ってもモチベーションを下げるダウナー系の小説には手を出さない。問題は読んでみないとアッパーかダウナーか判断がつかないというところかな。

今回館山用にチョイスしたドーピング材はあさのあつこ著『バッテリー』I〜IV巻。児童書という触れ込みだが、大人の読書にも十分に耐えうるとの評判が聞こえてきている。この辺は勘だな。で、読んだところ、確かに素晴らしい。主人公は小学校を卒業したばかりの少年。生まれついての投手という設定。Iは中学に入学する前の春休みの話となっている。ゆくゆくは中学に入学し、題名のとおり野球部に入るという展開になるのだけど、I巻は春休みの数日だけで話が終わり、その後も一向に話は進まない。III巻の終わりでようやく練習試合が始まる・・・、と、ここはレースレポートの場所だった。とにかくIII巻まで読んだところで本番突入。その後IV巻まで読んだけど(文庫が出ているのはここまで)、絶妙のタイミングだったな。IV巻ではちょっとダウナーな展開になってしまうので。III巻までなら、文句なしのアッパー。ドーピング効果あり

そうそう、忘れちゃなんないのが、ミュージック。もともと単純なうえに、レース中になると思考力は限りなく低下する。するとどうなるかというと延々同じ曲が頭の中でリフレインするわけだ。過去いくつかの大会を経てわかったことは割りと最近聞いていた曲がリフレインされる傾向にあるということ。だから、アップテンポの曲をセレクトして、聞き込んでおくと、本番でもそれがリフレインされる可能性が高い。こればっかりはリフレインが始まってみないとどうなるか、わからないのだけど。そんなわけで、iPodのプレイリストをドーピング用のプレイリストにする。って言っても、単に矢井田瞳にしただけなんだけどね。

カーボローディング

金曜日からはカーボローディングを開始する。食事を炭水化物中心にするだけなんだけど。こういうときの定番はカルボナーラ。久しぶりに作ったので思い通りになかなか作れない。

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