第30回オレンジサイクルフェスタ

エンデューロ編

エンデューロはチーム戦だ。最大3名がたすきならぬチップを引き継いでリレーで戦う。チップはこういうの。

このようにマジックテープになっていて着脱可能となっている。ロードレースに出た人は右にロードレース用のチップ、左にエンデューロ用のチップをつけて走る。
最大3名だから、二人でも、一人でもかまわない。で、いるんだよ。そういう人たちが。結果から先に書いてしまうけど、5位、7位がひとりでトップと同じ集回数をこなしている。また、9位もふたりでトップと同じ集回数。
先走りすぎた。エンデューロのスタートは11:30。これから4時間延々と走る。
私の所属・・・って大げさか・・・する、チーム名はTeamなっとう&コロッケ・・・ロードレースでちょっと触れた応援団の二人から取っている。やる気のないほうの二人ね。まぁこの二人にしてみたら災難だよね。親のわがままに付き合わされた幼子二人。きてしばらくはリカンベントや着ぐるみの蛙さんを指差しては笑っていたけど、すぐに飽きた。なぜかリレー用のチップがお気に入りになって二人で取り合いになったけど、エンデューロで使うので、取り上げられる。エンデューロが始まる頃は、レースのことなど気にしていない。
コースはこのとおり。実際に走ってどうかというのはロードレース編に書いた。
さて、我がチームのトップを切って出走するのはエースであり、オープンクラスも見事完走を果たした相方ことユウヤ。オープンクラスの気合の入った走りからは数%ダウンの余裕を持った走り。オープンクラスと同じ4周をこなして次にバトンタッチ。

2番手は、ロードレーサーに乗った回数を数えたら両手で十分足りてしまうほどの初心者、ヒサコ。ロードレーサーもストレートバー、ビンディング無しのペダルと初心者仕様。初心者ということもあって、2周がノルマ。その2周で次のスティントの周回数を決めるとことにしている。
ヒサコは試走はしていない。だからぶっつけ本番でコースに挑む。ホームストレートの上り坂についてはさんざん脅かしておいたから、心の準備ができていたようなんだけど、高速S字のあとの急な登りについては伝えるのを忘れていた。で、聞いてなかったよぉと苦戦。
そして、トリを務めるのは私こと森ま。バトンタッチしたのは12:37:07。慌てていたのかチップを何度も落としてしまい、あたふたと出走。午前中は4周のうち2周しかできなかったけど、今回はそんなことはない。思い存分、走らさせてもらった・・・といいつつ、走り初めてすぐにトップ集団に抜かれ、4周目のラストのストレートでまた抜かれた。速すぎるぞ先頭集団・・・って私が遅いだけ。おっと、また先走ってしまった。そんな訳で決して早くはない。ノルマはオープンクラスの規定周回の4周。その4周のうちに2回先頭にラップされるんだからね。1周目にバックストレートエンドを通ると、応援にでているユウヤはあらぬ方をみている。頭の中に疑問符を浮かべつつスプーンを回り、ホームストレートに上っていくと、ユウヤとヒサコはまだバックストレートをみて私を待っている。そりゃ、確かに遅いけどさ。1周目終了、時刻は12:48:53・・・1周、11'46"
2周目のバックストレートではさすがに「2周目?」と聞いてきたので「2周目」と応えてピースサインを送ってやった(ちなみに私はサムアップを多用してピースサインは滅多にしない)。2周目のホームストレートでもあと2周だかんねと念を押す。2周目終了、時刻は13:01:21。この一周は12'28"。
未知の領域、3周目、4周目・・・なんてこともなく(なんせ制限時間もないしね)無事にノルマの4周を終了。3周目は12'43"、4周目は12'06"。合計約49分で終了し、再びエースのユウヤにバトンタッチ。ちなみにこの4−2−4という配分もユウヤの作戦。時刻も2時間よりわずかに前と(ユウヤの)計算通り。その袋井のロス・ブラウンが後半に向けて立てた作戦は3−3−4。前半と同じ4−2−4とした場合、ひょっとしたら4−2−5になる可能性があり、それは私に悪いし、ヒサコも走り足りないだろう。4−4−2は問題外(私が2周で満足するはずがない)。さて、どうなりますか・・・
ユウヤは問題なく3周をこなす。一方ベースキャンプでは、幼子二人がやる気のなさを爆発させていた。前半はまだユウヤやヒサコが通るよと声をかけたら応援していたけど、興味は限りなくゼロに・・・まぁ、よく持ったほうだろうね
そして再びチップはヒサコへ。一周目は意外と早く通過。ところが、二周目になるとなかなかこない。自分の経験もあるから見逃したかなと思って、ホームストレートのほうにもちらちらと目をやるけど、一向にやってくる気配がない。しまいにユウヤは高速S字のあとの上りがきつかったといってたから、そこで自転車を降りて押してんじゃないか?と言い出す始末。まぁあたらずも遠からず。途中でコースアウトしかかって芝生の上をちょこっと走ってしまったらしく、そのせいでタイムがかなり落ちた模様。
その後、シケインを立ち上がってS字に行くときの心象
コースサイドでメロンを食べている親子がいる。(ふつうは気づかないって)
あぁ、おいしそうだな。あたしはこんなにのどが渇いているのに・・・ボトルから給水するという技もまだできないからボトルを持ってきていないんだよね、あたしは。(って、それはその親子のせいじゃない)

焼きそばとか売っている屋台が出ていたけど、そこでメロンも売っていたんだ・・・(その親子が持ち込んだとは微塵も思わなかったわけね)
あ、無料(ただ)で配っているのかなぁ・・・(・・・)
それにしても、フラットバー、ビンディングなしのペダルでよく頑張ったと思うよ。レース後、来年はドロップバーとビンディングにしようねというと、そうそう、引き足がダイエットにいいんだよ・・・だって。

そんな話題たっぷりのヒサコから最終ライダー森まへチップは渡された。時に14:40:28・・・レース終了まで49分32秒・・・なんと微妙なタイミング。第1スティントと同じペース、いや+30秒でも3−3−5になってしまう(結果はそうではなかったが、もちろんそのことは想像できない)。
1周目は12'47"、2周目は12'51"とやや遅れ気味のペース。事実上、1周目のタイムで3−3−4は確定した。3周目も13'19"と少しづつラップタイムが低下する。そうそう、エンデューロで走り始める前は、MTBに負けるのはしょうがないけど、せめて、リカンベントやミニベロには負けないようにしようと思っていたことを微笑ましく思い出す。いや、速いんだよ。ユウヤですら、上り坂ではリカンベントに分があると認める。ユウヤは下り坂で抜き返したそうだが、私は抜かれっぱなし、最後までは。リカンベントで参加しているのはわずかに3チーム。その中でも1チームはちょっと遅い。で、最後の最後のスプーンでリカンベントを抜くことができた。
で、最後のスプーンの立ち上がり、ホームストレートでラストスパートをかけようとしていると、コースマーシャルがトップ集団が近づいているからコースの内側へ寄ってくださいと・・・わぁってるよ・・・でも、最後にまたひとつ周回遅れになって終わるのはたまらない。意地になって頑張った・・・でも、そういう頑張りが報われるのはやるべきことをやった場合だよね。練習不足の私にそう甘い展開は待っていなかった。そう、ゴール寸前で周回遅れをまたひとつ重ねてしまったんだ。
レースを終えて、風呂に入り、お待ちかねのビール&焼き肉。ユウヤと森まはエンジンが、エンジンが・・・と言っているなか、一番ハイテンションだったのがヒサコ。メロンを巡る心象風景は何度語られても爆笑を誘う。成績はどうあれ、参加したことで見える風景がある。早くも来年のことに話は及んでいた。いやぁ、楽しかった。